idea factory from newspaper 2003 12 9
事業計画(business plan)
たとえば、駅前に、ビルを建てるとします。
この場合に、必要なものは、何でしょうか。
どんなビルにしたいのかを計画をする人。
ビルの建設資金を出す人。
建設工事をする人。
この3者が必要なことは、小学生でもわかります。
戦争も同じです。
戦争の計画を立てる人。
戦争の資金を出す人。
戦争を実施する人。
なぜか、ビルを建てる時には、わかっているのに、
戦争となると、わからなくなってしまうのは、不思議です。
湾岸戦争で、日本が巨額の資金を拠出したのに、
それを国際貢献と認めなかった人たちがいます。
こういう人たちは、小学生並みの頭脳だなと思いました。
いずれにせよ、日本の資金提供を、無価値なものと考えたのですから、
もう、第二次湾岸戦争は、やらないのかと思いました。
それはそれで、平和になることなので、
日本の資金提供を国際貢献と認めないのは、仕方ないと思いました。
ドル安(weak dollar)
どうも、マスコミでは、円高と言いますが、
本当は、ドル安です。
日本経済が復活して、日本が強くなったから、円が強くなったのではありません。
ドルが弱くなったから、結果的に、円高になったのです。
ですから、この円高は、よい円高ではありません。
共同通信のニュースでは、
こんな記事があります。
「オイルマネーが本国へ」
「米英に反発、資金引き揚げ」
「8日発表の国際決済銀行の四半期報告書によると、
OPEC加盟国間で、国外の金融機関口座にある預金を解約し、
資金を本国に戻す動きが広がっていることがわかった。」
「英銀エコノミストによると、
イスラム諸国への風圧を強める英米に反発し、
オイルマネーを、米英の金融センターから引き揚げていることが背景に。」
こうした動きは、イラク戦争を実施すれば、当然の動きとなるでしょう。
国連議決があるイラク戦争だったら、こうは、ならなかったでしょう。
今の状況では、アラブ世界に、欧米の軍隊が攻め込んだと、
アラブ人には見えるでしょう。
さて、今後、通貨の動きは、どうなるか。
ロシアが、石油決済代金を、ユーロにすると、影響が大きいかもしれません。
また、中国が、ユーロを重視すると、これもまた、影響が大きいかもしれません。
こうした世界情勢を考えると、
日本が、外交的な失策をしたのが、よくわかります。
あの時の状況を考えれば、イラク戦争は避けられませんでした。
しかし、アメリカの国益を考えれば、
友人として、日本は、イギリスと共に、
国連議決があるイラク戦争になるように、外交努力をすべきだったのです。